■盛り塩の由来について
現在、「盛り塩」とは、塩を三角錐に盛り、玄関先や家の中に置く風習であり、主に縁起担ぎ、厄除け、魔除けの意味を持つとされています。 そうした盛り塩にはいくつかの由来があります。
古来より日本人は単に清潔である以上に、霊的(精神的)な清らかさを保つために日常生活の中で、お清めを実践していたのです。
一般には中国の故事に由来しているとされています。
故事には二つあり、一つは今から1300年前の晋代に、武帝という王が、後宮にいる女性を訪ねる際のことです。自分で選ぶことはできないから、今晩のしとねの宿を、羊車の羊にお任せするということにしました。
そこに、胡国出身の後宮に、胡貴嬪という女性が居り、羊の好きな竹の葉に塩水をかけ(挿竹灑塩)、自宅門前に置き、武帝を招き寄せて寵愛を独り占めしたというものになります。
もう一つの故事は秦の始皇帝の話であり、話の大本はよく似ています。始皇帝には沢山の女性があり、毎日訪ねる所を自分で選ぶのは大変なので、牛車に乗り、その牛が止まった所を晩の宿とすることにしました。
三千人の女性の中には賢い女性が居り、自宅の前に牛の好きな塩を置いた為に、牛車が止まり、その女性は皇帝から寵愛を受けた、という筋書きです。ただし、この話の典拠は不明で、時代背景から学者間では可能性は低いとされています。
盛り塩は邪気を払い、招貴人(チャンスを与える人を招く)ことを示唆
盛り塩の由来は神事・仏事から来たのではないかとする見方もあります。
仏教においては葬式後に塩を撒く風習があり、又神道の方では神棚に盛り塩を供えると言った風習がある為です。
塩が清浄や生命力の再生といった意味合いがあるからといった見方もできます。
相撲の土俵への塩まきも場所を清めるというご神事に基づいた習慣ですね。
一般家庭や飲食店の玄関、入り口や水まわり付近に、小皿に盛られた塩を目にすることがあります。
それがいわゆる「盛り塩」といわれるものです。正しいやり方で盛り塩を行えば、マイナスエネルギーや厄を払ってくれます。
■盛り塩の効果について■
盛り塩の効果ですが、人は普通に生活をしていても心身に少しずつ厄が溜まっていきます。
それらの運気をずっと引きずっていたりすると、なにかと悪運を呼びやすくなります。
そのため、定期的に自分自身や居住空間を浄化してあげる必要があります。それを助けてくれるのが盛り塩やバスソルトになります
■塩は幸運を招くため浄化を促してくれる■
浄化とは、いわゆる気のお掃除です。
そして塩は、完全に悪いエネルギーを取り除いてくれる浄化を手助けしてくれます。
悪いエネルギーを取り除くことで、幸運を招きやすい体質および環境をつくっていくことができます。
そのひとつが盛り塩で、居住空間を邪気から守り、悪いものが体内に入りこむことがなくなることで幸運をもたらしてくれるといえます。
またバスソルトで浄化することでも心身が清らかに保たれます。
■盛り塩の置き方について■
粗塩を使用することで、盛りやすくなります。もし、盛れない(崩れる)場合は、霧吹きで塩を少しだけ湿らせてあげると、盛りやすくなります。
直径5cmくらいの小皿がいいです。陶器などの自然に近いものが望ましいです。100円ショップやホームセンターで販売されているもので結構です。
お皿が用意できない場合は、正方形の無地の白い紙(半紙が望ましい)を敷いて、盛り塩していただいても大丈夫です。
10-15g程を小皿に取り分け、霧吹きで軽く塩を湿らせ、混ぜます。型に湿らせた塩を入れ、小皿に盛り、三角すい状の盛り塩をつくってください。
■盛り塩を置く場所■
【家の玄関、店舗、事務所の入り口】
玄関の内側、外側問わず置いていただいて大丈夫です。両サイドにおいてください。
盛り塩には、良い人を招き、悪い人を寄せつけない効果や、良い気を招き、悪い気を寄せつけない効果がある、とされています。
【部屋】
勉強部屋、寝室などお部屋全般・・・できれば4隅においてください。4隅に置くことで、結界(霊的な守りの場)を作ることができます。
寝室に配置することで、安眠することができます。
小さなお子さまがいて盛り塩を壊されそうな場合は、床ではなく、押入れや窓のそばなどに配置してもよいです。
4隅が難しい場合は、両サイドでも大丈夫です
【机】
■盛り塩の取替え頻度とその後の処理■
本来盛り塩は、毎日変えるのが良いのですが、最低でも月に2回は取り替えてください。
日本では古来より毎月1日と15日は神さまの日と言われています。この日に盛り塩を新しくする風習のところもあります。
色が変わったり、固まったときは、これらのタイミングに限らず、すぐに新しい塩に交換してくださいね。
使用した塩は、台所のシンクに流して下さい。家の中のごみ箱でも大丈夫ですが、スグにゴミを廃棄するようにしてください。そのままにしておくことで、吸収した邪気を再放出してしまう恐れがあるからです。
衛生上、霊的な理由により、使用した後の盛り塩をまな板や食器類の殺菌に使ったり、玄関等に撒くといったこともやめましょう
盛り塩を交換する時間帯には、特に決まりはありませんので、手の空いた都合の良い時間に交換すればよいでしょう。
【お清めの塩の使い方や作り方】
お清めの塩の使い方ですが、自宅に戻り、家に入る前に、塩で肩から袖の部分にかけて払うようにしてみてください。尊いいのちである故人をお祓いするのではなく、お葬式のときに、邪気が寄り付きやすいため、邪気を祓う意味があります。
家に入る前の玄関先で「お清めの塩」を使うことがポイントとなります。
お清めの塩作り方
お清めの塩は素人が作れるものではありません。なぜなら、市販の塩は購入した時点で、流通プロセスで、邪気が吸収されているからです
特別な浄化をするには、霊能者さんのパワーが必要となります。あるいは、神社さんでもお清めの塩を販売されていますので、そうしたところでお求めください。Kaoru先生浄化済み盛り塩のあら塩も、お清めの塩としてお使いいただけます。
お清めの塩処分
お清めの塩の処分方法ですが、玄関先で使い切ってしまうのがよいでしょう。もったいないと思わずに、すべて使ってください。もし、お清めの塩が残ってしまった場合は、ベランダの植物の生えていないところで撒いてしまうのもよいでしょう。
ポイントは、他の生物の迷惑にならないように、自然に還すことです。植物が生えている場所に塩を撒くと、塩害を引き起こし、植物が枯れてしまう場合がありますし、なめくじさんなどがいた場合、重傷を負ってしまうので、気をつけてあげてください