禁煙してみよう!

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たばこ

最近では横浜市を筆頭に路上での喫煙禁止や、飲食店では喫煙ルームなど分煙化が進んで喫煙家の肩身は重いです。ハリウッドの戦争映画にあるような喫煙シーン、ルパン三世での次元の喫煙シーンなど一時は男の象徴みたいにカッコイイものとして捉えられていました。しかし、今やたばこの害の方が強く表に出ています。たばこの箱に「あなたの健康を害するものです。」と書かれているのにも関わらず…。それに加えて、国には毎年約2兆円ものたばこ税収が入っています。喫煙者ではない僕にとって「あんな煙に400円も払って何をしているんだ?」と思うばかりです。

・誰でも簡単にやめられる。

本書を始めるにあたって、一つはっきりさせておきたいことがあります。「誰でもタバコはやめられる。それも簡単にやめられる」ということです。基本的に人は「恐れているからタバコを吸います。」

・喫煙の害だけをならべても禁煙はできない。

従来の禁煙法は、まずタバコの欠点を長々と並べ立てたあと、「もしタバコなしで一定期間過すことができれば欲望は消えてくれるそうすればタバコに拘束されることなく人生を楽しむことができる」と、謳います。(中略)しかしこの方法で禁煙するのは本当にとても難しいのです。

なぜなら…。

①今吸っているタバコを消した瞬間、あなたはタバコをやめたことになります。そう考えると禁煙はそんなに難しいものではありません。
②健康のことを考えればタバコは吸えないはずです。しかし、人は緊張したときにタバコを吸います。
③「なぜタバコをやめたほうがいいのか」を考えるとかえって禁煙が難しくなります。なぜなら、

1.タバコはある人にとって古きよき友、またある人にとっては心の支えです。それは道楽だったり喜びだったりします。
2.やめる理由ばかり考えれば、問題の本質を見失ってしまいます。

私の「簡単メソッド」はこうです。まず、やめる理由をすべて忘れてください。そしてタバコの問題に面と向かい合い、次の問いを自分に投げかけます。

●何のためになめのか?
●本当に楽しんでいるのか?
大金を払ってこんなものを口にくわえてむせ返る必要かあるのか?


Letter of “Tabako(cigarette)” [佐原の町並み] / d’n’c
・やめようと思っても吸っている不思議

喫煙者はそのお金でわざわざ肺を発がん性のタールで充満させ、血管を毒で侵し、痛めつけているのです。毎日全身の細胞と臓器から酸素を奪っているのですから体はだんだんと弱っていきます。不潔感、口臭、ヤニの付いた歯、焦げ付いた服、汚れた灰皿、古いタバコが放つ埃っぽい臭い…まるで一生奴隷生活に身を置いているものです。

・根拠があいまいなやめる理由

やめられないのはニコチンの禁断症状が原因だとも言われています。しかし実際の禁断症状は取るに足らないもので、ほとんどの人が麻薬中毒であることに気づかずに一生を過しているくらいです。「タバコはおいしいからだ」という人もいます。しかし、タバコは不潔で忌まわしい代物です。禁煙者でタバコがおいしいからだと思っている人がいれば聞いてごらんなさい。もしいつものブランドが手に入らなくなり、自分がまずいと思っているブランドしかないとしたらタバコはやめますか?-いいえ。喫煙者はというのはタバコを吸わないくらいなら古いロープでも吸っていたいものなのです。

・タバコを吸う理由。

肉体的、精神的に弱い人がタバコを吸うというのはウソです。強くなければあんなもの吸えないはずです。タバコら関して一番悲劇的なのは、中毒症状にもっていくために、自らすすんで大きな努力をはらっていることです。


marusan_5 / ajari
・禁断症状の悪循環を断ち切れ

ニコチンはタバコに含まれる無色の油性物質で、依存性があります。依存になるまでのスピードはどんな麻薬よりも速く、タバコ1本でも中毒になります。タバコを一服するごとに肺から脳へ少量のニコチンが運ばれますが、そのスピードは血管に注入されたヘロインよりも早いのです。1本のタバコで20服すると、たった1本で20回分の麻薬を摂取する事になります。

・ストレスを癒すという幻想

タバコがストレスを癒すというのは幻想です。苦情の電話などを受けた時に一服すると落ち着く、ストレスが緩和されると喫煙者は思っていますが、実際はこういうことです。普段のストレスと一緒にその苛立ちを部分的にでも解消できれば心の安らぎが得られるはずです。喫煙者はタバコに火を付けることで気分がよくなります。しかしこの安らぎは本質的には幻想です。なぜなら、いくらタバコで気分が良くなったといっても非喫煙者よりは心は緊張しているし、タバコにのめり込めばのめり込むほど禁断症状は増し、タバコで緩和できる量もだんだん減っていくからです。


mini stop / jmettraux
・週××円節約しょう

彼が1日20本吸う人ならば、私は言います。「お金の心配はないなんて、私には信じられませんね。だって一生で約480万円払うことになるんですよ。それだけの金額があったらどうします?」(中略)そこで私は言います。「では、とっておきの話があります。今、私に20万円払ってください。そしたらあなたが死ぬまで、私が毎日ただでタバコを提供しますよ」。もしこれが20万円で一生電気代を払ってもらえる話だとしたら、彼は一も二もなく契約書に私のサインを取り付けているでしょう。ところが確固たる喫煙者の1人たりともこの提案を受けてくれる人はいなかったのです。


内外たばこ #typography / yukop
・減煙は禁煙よりも難しい。

医者やアドバイザーの多く禁煙の補助手段としてまず減煙をすることを勧めます。確かに本数が少なくなることにこしたことはありません。しかし禁煙の足がかりとしての減煙は、決して禁煙に至ることはありません。(中略)「タバコなしだなんて、考えるだけでも恐ろしい。そうだ、これからは特別なときだけ吸うよにしょう1日10本に減らそう。1日10本に慣れたらそのペースを維持するか、もうちょっと減らすかすればいい」この人には確実に不幸が見舞っています。つまり、

●これは最悪の状況です。彼はニコチン依存症であり、そのうえ小悪魔が心の中に居座ることも許しています。
●彼の人生は、次のタバコを待ちわびるのに明け暮れています。
●減煙を始める前は、タバコに火をつけるたびに少なくとも禁断症状は緩和していました。ところが今では通常の生活からストレスに加え、ニコチン禁断症状にも耐えなければならない状況を自分で作ってしまったのです。
●彼かせタバコを吸いたいだけで吸っていた頃は、おいしいと思わなかっただけでなく、吸っていることさえ気にも留めませんでした。ただ機械的に吸っていたのです。

しかし減煙を始めた今、1本吸うために前よりも1時間く待たなければなりませんから、1日1本がとてもおいしいと感じます。長く待てば待つほど、次の1本がより貴重なものになります。(中略)本当にまったくその逆で、本数を減らせば禁断症状の時間も長くなり、さらにタバコが貴重なものになります。その一方で味はだんだんまずく思えてきますが、だからといって禁煙できるわけではありません。味は禁煙とは関係ないのです。タバコの味を味わうために喫煙するなら、誰も1本も吸わないでしょう。

・ニコチン中毒症に減煙は効果がない。

減煙が効果がないだけはなく、最悪の拷問です。喫煙の習慣を少しずつ減らしていけばタバコを欲する気持ちが減っていくだろうなんていう考えで減煙するのですから、うまくいきっこありません。

・禁断症状などもともと存在しない。

タバコ禁煙の極意

①もう二度とタバコを吸わないと決意する。
②ふさぎこまない。禁煙したことをよろこぶ。

「ならばこの本の後半は読まなくていいのでは?」
「なぜ初めにただそう言ってくれなかったのか?」と思っているかもしれませんね。しかし初めにそれだけ聞いただけで禁煙を始めていれば、すでにどこかで落ち込んでしまい、喫煙に逆戻りしているでしょう。(中略)何度も言っているように、喫煙とは邪悪で罠のようなものです。難しいのは化学的な依存を断ち切ることではなく、洗脳を洗いさることであり、そのためにまず喫煙の神話と幻想断ち切ることが大切です。

こんな方法当たり前じゃないか!と思った方も多いでしょう。しかし本書のポイントは喫煙による損得や体に対する害。つまり、たばこなんて吸っても意味がないんだよ!という事を共有する事で、禁煙に誘導していきます。たばこなんて吸わなくてもいいようになる。どんな方法でも禁煙の禁断症状は出ます。本書では3週間程度は辛いと書かれていますが、たばこに関する知識があれば乗り越えられる。吸わなくても良いというのが本質です。禁煙には基本的なポイントがいくつかあります。禁煙を始める前ににそれをしっかり頭にいれておく必要があります

①「あなたにもできる」ということを認識する。
②「禁煙で失うものは何もなく、あるいは多大な利益だけだ」と認識する。
③「ちょっと1本だけなら…」という吸い方はないことを認識する。
④禁煙行為の意味を把握する。
⑥ニコチン依存症と、自分は喫煙者であるという問題を区別する。

つまり、タバコは単にそれに含まれるニコチンを摂取するためだけに吸っているのです。ニコチンへの飢えさえ捨ててしまえば、タバコを吸う必要はなくなります。自分を騙すのはやめましょう。

ここで紹介したのは、中身の一部分です。もし本気で禁煙したいと思うのなら、本書の手にとってみてください。少なくとも、ニコチン入りのガムよりは安上がりで効果的なはずです。

最後に、Amazonに投稿された成功者たちの言葉を紹介してみましょう

本を読んでタバコがやめられるなど、想像もしていませんでした。
著者のアレン・カー先生には心の底から御礼を申し上げたいと思います。

この本のタイトルを読んだときインスピレーションは湧いたのですが、実際に読み始めるまで半年かかりました。
著者は、タバコを吸いながら読んでください、と冒頭でお書きになっています。
そして50ページほど読んだところで、自然にタバコをやめることができました。
全く予想もしていないことが自分に起きました。
タバコを辞めたいと思っている方は、この本は絶対的にお勧めです。

以下、僕が心から納得して煙草をバカらしくしてくれた言葉のいくつか。

・食後の一服が最高に美味
⇒普通の人はそんなものがなくても幸せ。
それがなければ美味しいと感じられないあなたは不幸。

・ニコチン依存の離脱症状は辛くない
⇒ニコチン依存は実は大したことが無い。
睡眠中に吸いたいと目が覚めたことがありますか?

・煙草はストレスに良い
ムカついているときに吸う煙草が美味しかったためしはありますか
むしろ、煙草による欠乏感で余計にストレスのタネを作っているんですよ。

さて、実は僕はこの本で2週間禁煙したあとに「ちょっと1本だけ」で禁煙に失敗したんです。
けれど、その2週間に体験した煙草のニオイの不快さ、息抜きは出来ること、寝起き・肌の調子が良くなったこと、
他人といるときに煙草を吸いたくならないこと、という事実は、
煙草をやめても人生がつまらないものになったわけではないことを教えてくれました。
そして、それを実感することで、もう一度禁煙に踏み込むことが出来ました。今も僕はノンスモーカーです。

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